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Shikoku




四 国 の 斜 面 災 害 (香 川 県)
 [香川県の斜面災害]
  • [香川の土砂災害]
     本県における斜面災害は、平成元年から平成10年の災害統計では、土石流4件、地すべり5件、がけ崩れ28件であり、国土交通省、農林水産省などによる全国的な頻度分布から見ても極めて少ない。但し過去の事例から大災害に見舞われたこともある。
     県下の主な上砂災害としては、昭和49年7月(8号台風)、昭和51年9月(17号台風)の記録的な集中豪雨に伴う、小豆島をはじめとするマサ土地帯の表層崩壊・土石流災害が挙げられる。
     昭和49年7月の災害では死者29名、負傷者24名で家屋の全半壊249戸、床上浸水3,243戸、床下浸水6,107戸に達した。昭和51年9月の災害では死者50名、負傷者127名で、家屋の全半壊591戸、床上浸水4,474戸、床下浸水15,224戸という大惨事に見舞われた。

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  • 地質概要
     香川県の基盤は、白亜紀後期の花崗岩類(領家花崗岩)からなる。讃岐山脈の北麓丘陵や讃岐平野の中の小丘陵地、島嶼部を構成して広く分布している。
     瀬戸内海沿岸域などでは、中期中新世の火山岩類からなる讃岐層群が、花崗岩類を覆って山塊を形成している。また、南の讃岐山脈では白亜紀後期の堆積岩からなる和泉層群が出地斜面を構成している。その他、丘陵周辺の小地域に三豊層群・土庄層群からなる第三紀層や段丘堆積物が台地を形成して分布している。
  • 斜面災害の特徴
    1. 風化花商岩類の表層崩壊
       花崗岩類は風化が進んでおり、香川県にはその風化土(マサ土)及びマサ状風化岩が広く認められる。これらの地質は総じて雨にもろく、大雨に伴う表層崩壊、節理型崩壊などが主な斜面災害である。
      昭和49年7月、昭和51年9月の集中豪雨では、小豆島を中心に表層崩壊、土石流によつて多大な被害が発生した。
    2. 讃岐層群の落石型崩壊
       花崗岩類の基盤上に懸崖を形成する讃岐層群(安山岩類や火山角礫岩等)では、落石型崩壊が発生しやすい。1707年の宝永地震では、牟礼町の五剣出の一峰が崩落した。また本岩類がキャップロックとなり、大規模崩壊・地すべり地形が形成されている所もある(小豆島の肥土山地すべり等)。
    3. 讃岐山脈における和泉層群の流れ盤地すべり
       花崗岩類は風化が進んでおり、香川県にはその風化土(マサ土)及びマサ状風化岩が広く認められる。これらの地質は総じて雨にもろく、大雨に伴う表層崩壊、節理型崩壊などが主な斜面災害である。
       昭和49年7月、昭和51年9月の集中豪雨では、小豆島を中心に表層崩壊、土石流によつて多大な被害が発生した。
                                                   ≪ 香川大学工学部  長谷川 修一 ≫
   
                                              昭和51年9月 台風17号による小豆郡の土石流災害

   
   1907年 宝永地震で崩落した五剣山の五の峰                和泉層群の流れ盤すべり