- [地形]
- 高知県は四国の南半分を占め,北は標高1,896mの瓶ヶ森をはじめ,1,500mを越える山々から連なる急峻な山地に抱かれ,南は土佐湾が扇形に長い海岸線をなしている。東の室戸岬は隆起海岸であり,数十mの河岸段丘をなしており,その先端は断崖をなって太平洋に突き出ている。西の足摺岬は沈降海岸であり,豊後水道に面した大月町はリアス式海岸の美しい海岸美を見せている。
- 県中央部は物部川,国分川,鏡川によって運ばれてきた土砂が堆積し,東西に海岸沿いに細長い沖積層の平野をなしている。県の北部山地の中心部を東に貫流する吉野川は,瓶ヶ森に源と発し広大な森林を流域として豊富な水量を有する為,本山町に早明浦ダムを作り讃岐平野を潤している。日本随一の清流四万十川は,標高1,336mの不入山を源流として西流し,土佐湾の西南端に注いでいる。本県の河川は吉野川,四万十川以外の河川は四国山脈より横断的に太平洋に注ぐ為,急流をなしV字渓谷となっているが四万十川は地質の関係(四万十帯北部)もあって,河川は川幅が広く逆台形をしており非常に珍しい河川である。
- [気象特性]
- 背後を高い山々に囲まれ南に大きく開けた地形は平洋の湿った空気が四国山脈に突き当たる為,年間雨量2,800mm,平均気温16°という温暖多雨の気候となり,古くから民謡にも「土佐は良い國,年にお米が二度とれる」と歌われ,農業に非常に適している。
又,南太平洋に発生した台風は真正面から上陸する為,本県は「台風銀座」と呼ばれ,昭和に入ってからも死者60名以上の災害が3回,高知市の浸水被害も4度に及んでいる。ちなみに昭和50年の5号台風では日雨量1,200mmを記録している。
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