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地 下 水 と 土 壌

【地下水と土壌】
  •  私たちが日々の生活を営んでいる大地、この大地の表層部に存在する土壌では作物が栽培され、地下にはいよ西条の自噴水(うちぬき)に代表されるような豊富な水が蓄えられています。
    しかし、産業の高度成長とともに大気汚染が進んだのと同様、目に見えない地下においても汚染は進行しています。汚染物質の主なものとしては重金属、揮発性有機物(VOC)、油類(石油系炭化水素)、農薬およびダイオキシンなどが挙げられます。(表-1)
     これらの汚染物質が地下に浸透し地下水が汚染されれば、地下水の移動によって汚染は拡がっていきます。また、目に見えないところで汚染が蓄積・拡散しているため、汚染の発見は大気汚染などと比較して極めて困難です。したがって一度汚染が進行してしまえば、その修復には多大な時間と費用を費やすことになります。
     土壌・地下水汚染が騒がれるようになった背景には、人体の健康への影響(環境問題)とともに、土地価格の評価要因(不動産価値)としても重要視されるようになってきたからだといえます。手遅れにならないうちに調査・分析(現状の把握)を行い、必要に応じて汚染の拡散防止(対策)を行うことが重要であると考えられます。

表-1  土壌・地下水の汚染物質

分   類 特    徴 物   質
重金属類 一般的には4g/cm3以上の金属。
「水俣病」や「イタイイタイ病」などの大きな健康被害をもたらす。
水銀,カドミウム、
六価クロム、全シアン、
鉛、ヒ素、PCBなど
揮発性有機物 揮発性が高く、不燃性であり、油の溶解力が高いため、理想の洗浄液として電子部品の洗浄などに利用される。
粘性が低く、比重が水より大きい。
ジクロロメタン、
トリクロロエチレン、
テトラクロロエチレン、
四塩化炭素 など
油   類
(石油系炭化水素)
難溶解性物質で、水より軽い。 ガソリン、灯油,重油、
ベンゼン,トルエン など


農  薬 現行使用されているのは易分解性のもの。
人為的に環境中へ直接散布される。
パラチオン、EPN、
メチルパラチオン など
ダイオキシン類 難水溶性で、蒸発量も極めて小さく、耐熱性に優れる。
微生物による生物分解もほとんどなく、難分解性の環境汚染化学物質。
ダイオキシン、
ジベンゾフラン、
コプラナ-PCB など